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春川ナミオ 友の会 公式サイト

昭和30年代「奇譚クラブ」からデビュー。男性マゾヒズムの世界を独特のタッチで描く偉大なアーティスト春川ナミオに捧げる。

顔面騎乗をみつめる目

The guy peeping this facesitting, looks like he is watching a horror movie.

他者の視線_2

 覗き見する人物の、まるでオカルト映画でもみているかのような視線が特徴的な作品。


 
 こちらのほうはまだ羨ましそうな表情に見える。 ↓

This one looks like somehow he casts envious eyes on the facesitting.

他者の視線_3



  I guess he is waiting the next ?

 このおじさんは、次の順番待ちでもしているのかな?

他者の視線_4





初期作品の魅力

春川ナミオの世界_2

 春川ナミオ氏が、初期の自分の作品は上手に描けていない気がするので好きではない、とおっしゃっておられたが、私は好きである。

 スタイルや構図に関しては、後期に発表された作品によりいっそうの迫力を感じることも確かにあるが、女性の表情や、そこに至るまでのプロセスなど、理想の姿を模索していた時期ならではの、未熟さゆえのデリケートな味わいが感じられる。

 後期作品に比べると、お尻のフォルムや肌の質感の描き込みが物足りないとは言えるかもしれない。

 だが初期の春川の関心は、シチュエーションやプロセスとしての顔面騎乗へのこだわりが強かったのではないかと思われる。

 猿ぐつわをかまされて、まさにこれからお尻が顔の上にのしかかってくる瞬間。うっすらと目をあけて恍惚としているようにも見える。責待刻の刹那が表現されている。




ある日の情景_3

謹賀新年

春川ナミオの世界_1

 明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。



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澁澤龍彦

プロフィール:澁澤龍彦
1928年生まれ。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの翻訳、紹介者として知られる仏文学者。1960年代以後、日本のマゾの新しい文化と顔面騎乗をリードし、マゾヒストの美意識にひとつの変革をもたらした。






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