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春川ナミオ 友の会 公式サイト

昭和30年代「奇譚クラブ」からデビュー。男性マゾヒズムの世界を独特のタッチで描く偉大なアーティスト春川ナミオに捧げる。

ある雑誌のインタビュー記事から

Lick_02

女性の身体の中では口が一番美しい。

ものを食べるところだから。

そしてお尻で排泄する。

女王様の排泄するところと奴隷の口がひっついている。
 

その 格差 がいいんです。


お尻に敷かれて、その中、つまり


肛門に男の舌が入っている。


そういうところに興奮がありますね。



三和出版「お尻倶楽部」  vol.31 (1998年1月号)  お尻スーパースター列伝 







女神による幸福な死刑

 ドイツの哲学者カントは、刑罰は悪に対する悪反動であるため、犯した犯罪に相当する刑罰によって犯罪を相殺しなければならないとして絶対的応報刑論を唱えた。

死刑


 これに対して、刑罰が応報であることを認めつつも、刑罰は同時に犯罪防止にとって必要かつ有効でなくてはならないとする考え方は相対的応報刑論という。


「死への恐怖ない」秋葉原事件公判で加藤被告







恐怖の包茎手術

恐怖の包茎手術


 皮は剥かないで下さい(>_<)



春川ナミオ原画展 札幌で開催!

春川ナミオ原画展

 北川プロ所蔵による、ビデオパッケージで長年にわたり使用されてきた版下生原稿と、あるマニアが収集してきた貴重なコレクションが初公開されます。

 
 ◇ と き   2010年 11月8日~17日 午前11時~午後7時


               (入場は閉館の30分前まで 最終日は5時閉館)

 ◇ ところ   北海道 札幌 フェティッシュバー BARBAR

 ◇ 入場料   ¥1,000(当日券のみ)




耽美画廊

耽美画廊_1


耽美画廊_1


耽美画廊_1

耽美画廊_1


三者関係

飼育_1

 顔面騎乗が自分のためにでなく、他の男のためという悲劇が喜劇になる瞬間。そこにマゾヒズム的官能の美学と謎を見いだした、春川絵画の傑作である。




 恋愛で三角関係に悩む人はマゾヒストになってみるといい。

 好きな女性が他の男といちゃつく光景が快楽となる。




 マゾヒズムには、このような「劣位の三者関係」というオプションが用意されているのである。





M男的台詞付き画像

M的台詞付きナミオ画像

春川ナミオ先生、ゴメンナサイ (>_<)



初期の作品の魅力(2)

春川ナミオの世界_3

 初期の作品の際立った特徴は、あまり妖しさが感じられない点にある。

 芸術的な裸体画のようなエロティシズム漂う独特のムード。

 若き日の春川の特異な才能がすでに開花している。


顔面騎乗をみつめる目

The guy peeping this facesitting, looks like he is watching a horror movie.

他者の視線_2

 覗き見する人物の、まるでオカルト映画でもみているかのような視線が特徴的な作品。


 
 こちらのほうはまだ羨ましそうな表情に見える。 ↓

This one looks like somehow he casts envious eyes on the facesitting.

他者の視線_3



  I guess he is waiting the next ?

 このおじさんは、次の順番待ちでもしているのかな?

他者の視線_4





初期作品の魅力

春川ナミオの世界_2

 春川ナミオ氏が、初期の自分の作品は上手に描けていない気がするので好きではない、とおっしゃっておられたが、私は好きである。

 スタイルや構図に関しては、後期に発表された作品によりいっそうの迫力を感じることも確かにあるが、女性の表情や、そこに至るまでのプロセスなど、理想の姿を模索していた時期ならではの、未熟さゆえのデリケートな味わいが感じられる。

 後期作品に比べると、お尻のフォルムや肌の質感の描き込みが物足りないとは言えるかもしれない。

 だが初期の春川の関心は、シチュエーションやプロセスとしての顔面騎乗へのこだわりが強かったのではないかと思われる。

 猿ぐつわをかまされて、まさにこれからお尻が顔の上にのしかかってくる瞬間。うっすらと目をあけて恍惚としているようにも見える。責待刻の刹那が表現されている。




ある日の情景_3

謹賀新年

春川ナミオの世界_1

 明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。



ある日の情景_2


 更新頻度が低いのに、ご愛読ありがとうございました。

 皆様、よいお年をお迎え下さいませ。


ある日の情景

ある日の情景_1

ある時期、イラストでも局部の表現に制限があったようです。


人間ブランコ

人間プランコs

 春川ナミオはある特定の構図やテーマを好んで不定期に繰り返し発表していたような印象がある。

 そういう中に「人間ブランコ」とでも呼べそうなジャンルの作品があり、私も好きな世界だ。

 子供の頃によくブランコで遊んだ。

 好きだった女の子とこういう遊び方をしてみたかった。純真無垢な憧れが鮮やかに蘇るイメージである。

人間ブランコ_2





女性側の評価

春川ナミオ


 最近いろいろな所でお話をしていて興味深いのは、春川ナミオの作品が意外や女性の方々にも人気があったということ。M男目線をすっ飛ばしてS女目線からも共感が得られているというのは嬉し恥ずかしといった感じです。

 「こんな絵が好きだなんて、あなた変態じゃないの?」と言われて軽蔑されそうと思いきや、

     ↑ 実はそう言われてみたいのが秘めたる願望だったりもするのだが・・・

「春川さんの世界って素敵ですよねえ」

 などとシリアスに言われると、リアクションに戸惑ってしまう。

 もっとも春川作品の本質には俗物的なサブカルチャーではなく、聖なる芸術性があるという、わかる人にしかわからない普遍的な価値を確認することができ、本当に嬉しいことではある。







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澁澤龍彦

プロフィール:澁澤龍彦
1928年生まれ。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの翻訳、紹介者として知られる仏文学者。1960年代以後、日本のマゾの新しい文化と顔面騎乗をリードし、マゾヒストの美意識にひとつの変革をもたらした。






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