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春川ナミオ 友の会 公式サイト

昭和30年代「奇譚クラブ」からデビュー。男性マゾヒズムの世界を独特のタッチで描く偉大なアーティスト春川ナミオに捧げる。

春川ナミオ氏と会う!

顔面騎乗

 先日、春川ナミオ氏とお目にかかれる光栄に浴しました。間接的に人を通じてこのブログのことはお知らせしていたのですが、ご本人はインターネットを全くおやりになりません。

 このたび、正式に本人公認のサイトとして認められたことを読者の皆様にご報告致します。



新作画集発売中!



 春川ナミオの新作「CALLIPYGE」が中野タコシェで発売中!

 大判の画集で、迫力の顔面騎乗が楽しめる。



若かりし頃



 春川ナミオ21歳の時の作品。(「奇譚クラブ」1968年6月号)

友の会に先立ち、昭和43年に「春川ナミオをいじめる会」というのが設立されていた。

 この頃デビューして3年目の室井亜砂路にライバル意識を持っていたのかどうか、

~「室井亜砂路氏の恋人募集広告」に対して~

というキャプションがつけられている。


東京・銀座/ヴァニラ画廊



白昼の大見世物展


北京オリンピック

オリンピック

 人間の体力的な限界は、顔面騎乗によって試される。古代ギリシア時代には禁止されていた種目だが、北京オリンピックで2000年ぶりに復活の議論が高まっていた。残念なことに人権問題やギョーザ事件の影響で自粛されてしまった。

 オリンピックの楽しみには、記録もさることながら、世界中から集まる多種多様な競技と選手たちの存在もある。これまで気づかなかった未知の魅力に目を向けるべきだろう。そこには固有の文化や民族性がにじみ出ている。

 封印されてしまった幻の競技「顔面騎乗プレイ」を、至高の舞台で再び見れる日は来るのだろうか。

  どうでもいいか、そんなこと。




美人なら不正採用もやむなし

いじめを追放

 大分県の教員採用試験に県教委参事が上司の指示で受験者の点数を修正して合否の判定を操作していた。教育界の贈収賄事件として衆目を集めているが、バカでも美人の女教師はどんどん採用するべきである。大分県だけでなく、昔から全国的に行われているごく普通のことなのに、今さら騒ぐのはどうかしている。頭のいい優秀な女教師にはブスが多いから、この構造汚職は野放しにして、これからもアホばか美人の女教師を増やすべきだ。口利きする場合も、便宜をはかる場合、美人かどうかの規準をもっと厳密にすべきである。


法務大臣が女性なら女神

死刑_2


 法務大臣は死刑執行の書類にサインする時だけ、アイドルタレントかレースクイーンに「一日法務大臣」になってもらうことにする。


人間椅子

人間椅子

 江戸川乱歩の小説「人間椅子」は直接SMとは関係がない(ミステリーです)が、このタイトルにはマゾ心理を刺激するものがある。女性に恋する男が、彼女の椅子になりたいという話は、内容的にはフェチシズム感覚を刺激するのだが、潜在的なマゾヒズム願望をも覚醒させてくれる。フェチやマゾという言葉がまだ人口に膾炙されてなかった大正時代に発表されたこの作品のインパクトが、少なからずその後のSMカルチャーの萌芽に貢献していたと思われる。
 そして人間椅子の最終目標は顔面騎乗だ!と思わせる春川ナミオのこの作品。カラーというのも珍しいが、比較的初期の作品であろうか。

マゾヒズムの力学

OLクンニ



 圧倒的に顔面騎乗という構図で描かれることのほうが多い春川作品の中においては、このようにストレートなクンニリングスをイメージさせるものは珍しいかもしれない。少し(気にならない程度の)違和感が漂う。
 縛られた両手は女性が腰を前に突き出すことで引っ張られ、なおかつ男の顔は女性の陰部に埋まり込み微妙な圧迫感が増す。これは顔面騎乗にも似た幸福感を味わえるようだが、女性の方もその反作用を利用してオナニーしているようにも見える。それにしても、柱に縛りつけられた男の両手の間にどうやって彼女は入ったのだろうか? 

  どうでもいいか、そんなこと。


 ノーマルなSEXの前戯として行なわれるクンニではあるが、縛られて強制的にさせられるというところにマゾヒズム的な快楽があるわけで、そんなこと言われなくてもわかってるって。(。。)☆\バキ




願望を写すダイアリー

日記


 春川作品作品には通称「日記シリーズ」と呼ばれるものがあり、描かれるドミナが責めている男に関することを綴っている。その男たちはしばしば春川と名指しされ、作者自身の願望が投影されているかのごとくであった。

カラオケ

看護婦_02


 女性客が歌い終わるまで顔面騎乗が続くというシチュだろうか?

男性客がこういうめにあわされるカラオケ・バーがあるといいのに。

真夏の夜の夢

夏の暑い日の顔面騎乗


 やっぱり暑い日には、素っ裸になって、きれいなお姉さんのお尻の下で夕涼みにをしてみたい。これこそ日本のマゾ男の夏です。

ストリーが読めない! Part 2




 これまたなんだか意味不明だ。お金を払ってお尻を舐めさせてもらっているのだろうか?

 どうでもいいか、そんなこと。

ストーリーが読めない!

nh197.jpg


 いったいこの状況はどうなっているのか?
トイレで顔面騎乗している、または人間便器にされている図ではあるが、タバコを差し出しているおっさんの存在が意味不明だ。掲載されたメディアがあればわかるのかもしれないが、それにしても不自然な構図。

 どうでもいいか、そんなこと。

写実を越えた寓意性

秘密のメッセージ


 初期の春川作品には物語やメッセージ性が色濃く反映されていたが、だんだんと男の表情が消えていくなど、抑制された表現の中に抽象的な寓意性が読み取れるようになる。春川が思い描く幻想と、見る側の妄想的イメージがシンクロするとき、そのあいまいなメッセージが明確になる。

 このイラストでは男の頭がほとんど女性の尻の中にすっぽりと入り込み、見かたによっては首がペニスのようにも見える。顔面騎乗シリーズにおけるこのようなデフォルメの傾向は時々みられるのだが、これが意図的なものかはともかく、見るもののイマジネーションによってエキサイティングな解釈が可能となる寓意性が、春川作品の大きな魅力だ。特に春川のイラストでペニスが強調されて描かれることはまれであるため、この図には少しショッキングな印象を受ける。

男の表情が見られる例





 なんで俺、こんなことしてんだろう?

そんなにうれしそうでもない男の表情が印象的な作品。

 初期の作品ではこのように、男性の顔がたまに描かれている。お尻の下になって顔が見えない、またはあえて見せないような構図が多い春川作品だから、この作品のようになんともいえないユーモラスな表情が感じられる図というのは珍しい。凡人には近寄りがたいどろどろしたイメージが主流のSMの世界において、ほのぼの感が味わえるユニークな作品である。

 こういうのをちょっとだけFemDomと言えるのかな?

甘美なる苦痛

鞭3


 昔の「奇憚クラブ」にしても、比較的新しい「SMコレクター」にしても、男性マゾヒズム願望、または男のフェチ的嗜好を満たしてくれるコンテンツが少なかった中で、唯一春川ナミオのイラストだけがそうしたイメージを提供してくれていた。

 当時は「鞭で打たれたい」といった願望は特に持ち合わせていなかったものだが、未知の世界の、知らなかった感覚を、春川の作品的イメージを触媒として開発されたという面がある。

 もちろん小説作品や読者投稿、グラビア写真からもインスパイアーされるのではあるが、春川ワールドの持つインパクトに匹敵する素材は当時見つけるのは困難であった。

 今でこそ刺激の強い、よりインパクトのあるイラストやグラビア写真が氾濫しているものの、当時の春川作品から受けた影響ははかり知れないものがある。

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澁澤龍彦

プロフィール:澁澤龍彦
1928年生まれ。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの翻訳、紹介者として知られる仏文学者。1960年代以後、日本のマゾの新しい文化と顔面騎乗をリードし、マゾヒストの美意識にひとつの変革をもたらした。






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